STUDIOでできないこと: 機能制限と活用の注意点

STUDIOはノーコードで美しいデザインのWebサイトを手軽に作れるツールとして注目されています。
しかし、すべてのプロジェクトに適しているわけではなく、STUDIOにはいくつかの制約があります。
本記事では、「STUDIOでできないこと」について詳しく解説し、どのようなプロジェクトに向いていないのかを明らかにします。
高度なカスタマイズができない
STUDIOは直感的に操作できることが大きな魅力ですが、その一方でカスタマイズの自由度は低いです。
特に次のような高度なカスタマイズが制限されることがあります。
- HTMLやCSSの直接編集が不可: STUDIOではコーディングが不要ですが、その反面、HTMLやCSSの自由な編集ができません。そのため、独自のデザインやレイアウトを実現したい場合には限界があります。
- JavaScriptの制約: JavaScriptを使って複雑な動きを追加することが難しいため、動的なサイトやインタラクティブなコンテンツを求める場合は他のプラットフォームを検討する必要があります。
ネットショップ機能の制限
STUDIOには基本的なサイト構築ツールが揃っていますが、本格的なネットショップの運営には不向きです。
具体的には、以下の機能が不足しています。
- 在庫管理や顧客管理機能が非対応: 小規模な商品販売には対応していますが、大規模なECサイトの運営に必要な在庫管理や顧客管理のシステムは搭載されていません。
- 決済システムの選択肢が少ない: STUDIOでは一部の決済システムにしか対応しておらず、特定の決済方法を導入する際には外部ツールやシステムとの連携が必要です。
大規模なサイトには不向き
STUDIOはシンプルなサイトやランディングページを構築するのに優れていますが、100ページ以上の大規模なWebサイトや複雑な機能を持つサイトには適していません。
- ページ数が増えると管理が困難: ページが増えると、サイト全体の管理が煩雑になり、スムーズに運営できなくなる可能性があります。
- 外部サービスとの連携が難しい: STUDIOは多くの機能がプラットフォーム内で完結しているため、他のサービスやAPIとの連携が制限されます。特に、大規模なプロジェクトやカスタム機能を必要とするサイトでは、柔軟性に欠けることがデメリットになります。
予約投稿などのサービス機能がない
STUDIOではデザインエディタなどで作成したページの公開・更新予約機能がついていません。
Webサイトを運営するにあたり、新たなコンテンツを公開するタイミングなどは重要な場合があるためその場合は手動で希望タイミングでページをUPするしかありません。
また、サイト内に複数のページを対応していて1部分のみページ更新したい場合もあると思います。
しかし、STUDIOだと更新ボタンを押すと全てのページが更新され、公開されてしまいますので注意が必要です。
アクセス制限機能がない
メンバー限定コンテンツや会員サイトの構築には、アクセス制限する機能が不可欠です。
しかし、STUDIOにはパスワード保護やユーザーごとの権限管理などの機能が不足しています。
そのため、会員制サイトや非公開ページを持つサイトには向いていません。
編集はパソコンから出ないとできない
STUDIOはデスクトップ画面から出ないとログインし編集することができません。
急ぎでパソコンができない場合などがあってもスマホで対応することはできません。
製作者であれば問題ないと思いますが、タイミング次第ではパソコンを持ち歩く必要がありますので、注意が必要です。
SEO対策に制限がある
STUDIOでは基本的なSEO設定が可能ですが、細かいSEO対策を施すには制約があります。
- メタタグのカスタマイズが限定的: メタディスクリプションやタイトルタグの設定は可能ですが、ページごとに細かく設定するには限界があります。
- サイトスピードの最適化が難しい: Googleが重要視するページの読み込み速度に関して、STUDIOでは一部の要素が自動生成されるため、思うように最適化できない場合があります。
ページ単位の編集履歴が保存されない
STUDIOでは編集履歴の保存機能がないため、以前のバージョンに戻したい場合に不便です。
これは、複数人での作業や修正を繰り返すプロジェクトにおいて、重要な欠点となります。
まとめ
STUDIOは、デザイン性が高く、ノーコードで手軽にWebサイトを作成できるツールです。
しかし、カスタマイズの自由度やネットショップ機能、大規模なサイト構築には制限があり、すべてのプロジェクトに適しているわけではありません。
特に、高度なSEO対策や外部サービスとの連携を必要とするプロジェクトに関しては、他のCMSやプラットフォームの利用を検討することが推奨されます。
「STUDIOでできないこと」を理解した上で、プロジェクトに最適なツールを選び、成功するWebサイトの構築を目指しましょう。